no.13/帰り道に見たもの。
2011年 06月 20日
暗いうちにGALLUPのモーテルを出てきた。
未知のルートなので、ガソリンを満タンにし、
ついでに朝食用のサンドイッチを買って運転しながら食べた。
こう書くと、ハードな旅の様に思われそうだが、
走っている僕としては、こんな幸せな時間はなかった。
アリゾナに入って、最初の出口で、フリーウェイを降りた。
フリーウェイにいる時は、リアーウインドに微かに夜明けの色が映ったが、
ルート264に続く、田舎道に出ると、右側の窓が明るくなった。
HUNTERS POINTの当たりで空が白み始めた。
車を停めて外に出てみると、集落の屋根だけが見えた谷間に、もやが立ちこめていた。
何気なく振り返ると、道路脇の土手の上に、星条旗が立っていた。
土手を登ってみたら、そこはインディアンの墓地だった。
戦死者のものか、星条旗の下に整然とお墓が並べられていた。
少し歩くと、戦争とは関係のない、普通の人たちが草原の中に埋葬されていた。
そこに立つと、谷間の下の家々がよく見えた。
EDWARD S. CURTISの写真で有名な、CANYON DE CHELLY国立公園は、
HUNTERS POINTの100キロ程先にある。
いくら寄り道でも、そこまでは無理なので、ルート264をGANADOに向かう事にした。
コンクリートブロックの塀が、不思議なブルーに変色していた。
ルート264上で見た、「正しい学校教育を受けよう」と呼びかける看板。
WINDOW ROCKの近くで、不思議なものを並べたバザーが開かれていた。
近くまで行って、覗いてみたけれど、僕には用途の分からない車の部品の様なものだった。
ここは、誰かの土地なのか、空き地なのか、公共の場所なのか、分からない。
車が走ると、埃が立つ。ここには、芝生とか、並木とか、垣根とか、
アメリカの街にある、普通の景色がなかった。
この赤い建物で、蒸したコーンの様なものを売っていた。
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by kagedesu
| 2011-06-20 01:25
| DRIVE PHOTOS, USA