no.46/雪が降る前にモンタナ州BUTTEへ。(4)
2011年 08月 09日
雪が降る前に、着きたいと思って、ワシントン州の山岳地帯を急ぎ足で越えてきたのに、
モンタナ州に入った途端、寒さは激しさを増し、
いつ雪が降り出しても、おかしくない空模様になった。
僕は、BUTTEを目指していた。写真はモンタナ州BUTTE手前。
AMERICANは、1959年の初版以来、何度も版を重ね、出版社も変わったりして、
その都度、写真集のサイズに変更が加えられた。
1980年代以降は、初期の面影も消え、マノビした本になってしまった。
このGrossman社のAMERICANは、1969年の出版で、最初期の形を残している。
15年前に、LAで350$で購入。
そのアメリカンの中でも、ホテルの一室から、カーテン越しに撮ったと思える、
BUTTEの風景は、鉱山町の暗い沈んだ空気を写し込んで、
ずっと長い間、僕の好きな写真の1枚だった。
写真は、その憧れのBUTTEで。背後の山に何日か前の雪が残っていた。
VIEW FROM HOTEL WINDOW−BUTTE,MONTANAのキャプションのあった
HOTELを探して、ダウンタウンを、車で流した。
ヴィム・ヴェンダースの最新の映画「アメリカ、家族のいる風景」は、
メインの撮影を、BUTTEで行っている。
BUTTEの高台から。
BUTTEの路上で。
研究社出版のアメリカ地名辞典によれば、BUTTEは、標高1740mの高原にあり、
銀、亜鉛、銅の産地だ。1888年に、アナコンダ銅鉱山会社が、採掘を始め、
昼間でも暗かった、とある。1982年、鉱山が閉鎖、
市名は「絶壁に囲まれた大地の意味」。
ロバート・フランクが訪ねたときは、鉱山は、採掘中だったわけだ。
写真は、BUTTEの高台から。
BUTTEを離れて、車をフリーウエイに乗り入れた時、嘘みたいに雪が降り始めた。
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by kagedesu
| 2011-08-09 01:34
| DRIVE PHOTOS, USA