no.32/ジャック・ケルアックの旅情。
2011年 07月 14日
夕食を摂ったオクラホマ州のロードサイドカフェ。
このカフェの前の道で、映画レインマンの撮影があったらしく、
レジの周りに、ダスティン・ホフマンや、トム・クルーズのスナップ写真が、
いっぱい貼ってあった。
レインマンの撮影の道。この道を東に進めば、オクラホマシティに着く。
ジャック・ケルアックの言う、真っ直ぐな道。
ON THE ROADは、不思議な構成の本で、おしゃべり過剰な、
文章の間に、時折、旅の描写が入る。
NYから、CHICAGOまでの旅は、わずか6行で終わってしまう。
インディアナ州の説明は1行。「夜になって真っ直ぐにインディアナ州を横断した」
ただそれだけだ。
ただそれだけだけれど、暗い平原を走る、グレーハウンドバスの姿が想像されて、
映画の様に、記憶に残る。
アトランタ行きのグレーハウンドバスが、街角で、出発の準備をしていた。
*Tennessee州、Chattanooga近くの街で。
何らかの精神状態の反映だと思うのだが、何年かに一度、「路上」読破の衝動が起きる。
今も、文庫本をバックに入れて、持ち歩いている。
「路上」は、極端なおしゃべり文体だから、ハードボイルド系の文章が好きな僕としては、
体質的に、しっくりこないが、時折、シャッターで切り取った様な、鋭い表現があるので、
それを楽しみに、ページをめくっている。
最後まで、読み切った事のない本と、30年間つき合っている。
これって何なんだろう?
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by kagedesu
| 2011-07-14 01:27
| DRIVE PHOTOS, USA