アメリカを50万キロ走った男の物語
by kagedesu
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no.11/ArizonaでRamblin' Jack Elliottと。
no.10/砂漠の中をJOHN HIATTと。

夜明け前にデニーズでコーヒーを飲んだだけで、Las Vegasをあとに、
砂漠を横切って、Kingmanに向かう事にした。
その途中で、生まれて初めて、砂漠の朝焼けを見た。

車を停めて外に出ると、あまりの寒さに、ギャンブル疲れの徹夜頭も、瞬間に目覚めた。

ヒュンヒュンと不思議な音がしていて、最初、何の音だか分からなかった。
しばらくして、それが電線が、風に鳴っている音だと分かった。

道路を外れて、少し歩くと、地面はスニーカーのソールが沈むほど、柔らかかった。
そして、かすかに、ハーブの匂いがした。


まだ、外は暗くても、気分は夜明けなので、John Hiattのボリュームを上げて、走りはじめた。

夜の砂漠は、夜の海と変わらない。何も見えない。
真っ暗な車の中は、ハイテンションの歌が合う。
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no.9/昔の夕焼けと、LEONARD COHEN。

子供の頃、家の前にまだ海があった頃、空中を染める夕焼けを見た事がある。
Palm Springsの夕焼けは、あのとき以来の、衝撃だった。

空気が乾燥しているせいか、砂漠地帯の夕焼けは、唖然呆然の赤い空が広がる。

振り返ってみたら、LEONARD COHENのこのCDは、1984年の発売だった。
と、すると、Palm Springsに向かう、フリーウエイで聞いたのは、
発売直後の新曲の時代だ。
僕は今でも、このCDの中のHALLEJUJAH(ハレルヤ)や、
IF IT BE YOUR WILLを、よく聞く。
もしかしたら、これらの歌には、夕日の記憶がすこし残っているのかも、と思いながら。

PETER CASEのこのCDも、フリーウェイの上で聞いた。
CDを裏返すと、WAVE¥1800のシールが貼ってある。
今は無くなってしまった六本木にあった、レコード店のシールだ。

日が落ちてしまったあとの、Palm Springs周辺。

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no.8/GUY CLARKとPALM SPRINGSまで。


フリーウエイが混みだす前に、LAを脱出したい。

LAと言えば、JACKSON BROWNEは欠かせない。
このI'm Aliveで、ようやく長いスランプから、脱出した。
ジャケットの写真は、Bruce Weber。

LAからの脱出と言えば、GUY CLARKのL.A.FREEWAYが最高の歌だろう。
この曲は、GUY CLARKの体験をベースにした歌で、失意のうちにLAを去り、
TEXASに向かうストーリーだ。

歌の中にSUSANNAと言う、名前が出てくる。右の彼女が奥さんのSUSANNAだ。


2時間も内陸に走ると、西海岸なんて気分は消えて、西部風のCAFEが現れる。

乾いた大地に落ちていた、散弾銃の薬莢。

LAのダウンタウンから、フリーウエイの10番を真西に2時間近く走ると、
広大なLAの街も、建物がまばらになって、熱風に霞む何かの工場だとか、
掘り起こされた土地だとか、痩せたヤシの木だとか、情緒ゼロの地域に入る。
僕は、リゾート地で有名な、PALM SPRINGSに向かっていた。
目的地まで、あと1時間はかかる。

モービルハウスも熱風の下。
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no.7/MUDDY WATERSとWESTERN AVE。

リー・フリードランダーを真似て、Windowに映った私をパチリ。

空を茜色に染めてゆく夕焼けなんて、東京に住んでいたら、体験する事はまずないけれど、
LAは、大都会なのに、夕方になったら、当たり前に夕焼けになる。

窓から微かに夕焼けが、店の中に。

ガリガリのブルース好きには、あまり評価されないが、ジョニー・ウインターの参加した、
ロックテイストのMUDDY WATERSは、WESTERN AVEの雰囲気に素晴らしく合う。

懐かしのTHE BANDのMUSIC FROM BIG PINKも聞いた。


雲があれば、夕日は雲を赤く染める。
カメラを持っていれば、誰だって、カメラを空に向けたくなる。


アメリカを意識したKINKSの大名作。イギリス製の歌が、LAに妙に合った。
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